出社せずにリモートワークで働くようになって、はや数年経ちました。
ただ働く場所を、会社から自宅に切り替えただけです。
コロナ禍を経てリモートワークに切り替わった人は、たったそれだけの働き方の違いが、あまりにも大きなQOLの変化を生みだすことに驚いたのではないでしょうか。
かくいう筆者もそうです。
かつては、早朝に無理やり目をこじ開けて起床し、朝ごはんを食べることもままならないまま電車に駆け込み、同じように表情の死んだサラリーマンと一緒に満員電車に揺られ、職場で周りの目に晒され、休憩も自由にとれず、周りのメンバーが残業をしていれば空気を読んで残業をせざるを得ない、21世紀にこんな働き方をするとはゆめゆめ考えもしなかったような会社員生活でした。
それを数十年続けることに、絶望と覚悟をしていたけれども、突如リモートワークに切り替わってそんな日々とおさらばできました。それからしばらくは、僕のQOLがぶち上がりました。
「こんなリモートワークの日々が続けばいいのにな。。。」と思う日が続きました。
・・・そう、リモートワークの闇の部分を知るまでは。
出社せずに自宅でこもって働く日が続くとさまざまな弊害が生まれるのだ、ということに気づくまでに多くの時間はかかりませんでした。
小さなことに苛立つようになり、陰鬱な気分が続き、作業にも集中できない。働き方は快適なはずなのに、孤独で満たされない日が続きました。リモートワークがとにかく辛くなっていて、早く出社したいと思う反面、出社の辛さは二度と味わいたくないという葛藤に苛まれていました。
僕はリモートワークのあまりの辛さに、コワーキングスペースを定期契約したり、ホテルで作業したり、毎晩走ってみたり、酒をやめてみたり、いろんなことを試してなんとか改善できないか試みてきました。
その試行錯誤の甲斐があって、いまは、ほとんどリモートワークの辛さを感じることなく、メリットのみを存分に享受しています。リモートワークの辛さをほぼ完全に克服したと言えると思います。
この記事では、リモートワークの辛さに悩んで試行錯誤を繰り返した僕が最終的に辿り着いたおすすめの対処方法を紹介していきます。
リモートワークの辛さを解消する方法①:平日の朝と昼に散歩する
僕はリモートワークを始めてから、露骨にイライラするようになり、気分が憂鬱な日が続いていました。
その日々をなんとか抜け出したくて、たくさん情報を調べていると、脳内の神経伝達物質のひとつである「セロトニン」というキーワードに出会いました。
セロトニンのことをご存知の方もいると思いますが、簡単に言えば幸せホルモンのことです。
他のサイトには以下のように説明がありました。
セロトニンとは、脳内伝達物質の一種であり、幸せホルモンとも呼ばれています。セロトニンは日光浴のほか、運動、栄養バランスの良い食事によって生成されます。
日光を浴びるとセロトニンが分泌されるのは、セロトニン神経が活性化するためです。セロトニン神経は網膜に光が当たることで活性化します。
(中略)
セロトニンは、体やメンタルにさまざまな良い効果をもたらします。リラックス効果やストレス解消、睡眠の質を上げる効果などが期待できます。ストレス解消されることで、集中力向上や疲労解消にもつながるのです。
引用元: https://www.saishunkan.co.jp/domo/column/lifestyle/get-sleepy-in-the-sun/#ank01
僕はリモートワークになってから「一日中、日光を浴びない日」というのが増えました。
朝は始業ギリギリまで寝て、終業後はUber Eatsを頼んで、家にストックしている酒を飲むというだけの日。
たまにランニングをしたりしていましたが、それも「夜」の時間です。日光を浴びてはいませんでした。
実は、日光を浴びていなければ、どんな陽気な人でもほとんどがメンタル不調になります。
日光を浴びていないことによるセロトニン不足が原因です。
外でよく遊んでいたり、屋外でスポーツをしている人には、陽気なイメージがありませんか?
いつも笑顔で、快活なイメージがあると思います。
それは言わずもがな、日光を浴びまくっているおかげです。
いまであれば「一日中、日光を浴びない日」が一日でもあるとメンタルが崩れていくことがわかるのですが、リモートワークを開始して1〜2年くらいはこの事実に気づけていませんでした。
リモートワークをしていると、外に出る必要性がかなり少なくなります。
食料を買いに行くときくらい、となってしまう方も多いと思います。
日光を浴びるには「目的もなく外に出る」という行為に慣れることがとても重要です。
最初は、目的もないのに外に出るなんて、なかなかできないかもしれません。外に出るためには、身も心も少しだけ準備がいるので、なんの理由もなければ外に出ようという気にはならない人も多いのではないでしょうか。
でも、それに慣れてください。他にいくつかリモートワークの辛さの改善方法を挙げていますが、この「日光を浴びに目的もなく外に出る」ということが、僕の経験上は一番重要です。
ただ、業務中にふらふらっと外に出ることは難しいと思います。人によりますが、大抵の人は、業務中だとゆっくり自分の時間を過ごせる時間が少ないと思います。そのため、外に出る暇を安定的に作れないと思います。
それに業務中の外出は「サボる」ことを意味するので、心理的にあまり気持ちよくないです。
その事実を踏まえると、朝(始業前)と昼休みの時間に、何がなんでも外に出ることが大事です。単に外に出るだけではなく、散歩しましょう。目覚ましや気分転換も兼ねて、日光を浴びながら身体を動かした方が断然良いです!
できれば雨の日も、傘をさして外に出ましょう。
僕はだいたい、朝も昼も10分ほど散歩をしてコンビニコーヒーを買います。帰宅時に、ものすごい爽快感があります。
これだけで、リモートワークの辛さが大幅に軽減され、メンタルの調子がメキメキとよくなるので、ぜひ皆さんも取り組んでみてほしいです。
リモートワークの辛さを解消する方法②:朝、昼、晩の3食を欠かさずに食べる
散歩して日光を浴びることと同じくらいに大事なことが、朝昼晩の三食をきっちり食べることです。
朝や昼はご飯の準備が大変だと思うかもいるかもしれませんが、トーストを買っておいてレンジでチンして食べるだけでも良いです。(もちろん副菜があればベターですが!)
僕の経験上、イライラしている時は大体お腹が減っています。空腹時は、せかせかと慌ただしい気分になり、神経が逆立っています。
そんな状態では当然、仕事に集中できるわけもありませんし、人間関係も悪くなる可能性が高いです。
要するに、空腹だと「気分の波」ができてしまうんですよね。安定したメンタルが手に入らない。
僕は、少し前から流行っている16時間断食なども試しましたが、全然僕の仕事や生活がよくなりませんでした。
長時間断食をすると空腹でものすごくイライラしますし、16時間開けた後の食事では空腹感からたくさん食べてしまいますので、ダイエット効果も薄かったです。
朝昼晩の三食をきっちり食べることが、メンタルの安定につながります。
ただし夜ご飯を食べすぎると、太るだけではなく、睡眠の質も落ちてしまうのでいいことがありません!
朝と昼はしっかりと食べる代わりに、夜は粗食にしましょう!!
朝と昼をちゃんと食べていないと、夜に食欲が暴走して大量に食べてしまいますが、朝と昼をしっかり食べれば案外粗食でも余裕で満足できます。
先ほどの16時間断食をはじめとして、日中のご飯を抜くダイエットなどが流行っていますが、そういったことをするくらいなら、夜ご飯を調整しましょう!
僕の体験談から、これは断言できます。
リモートワークの辛さを解消する方法③:週2回のランニング習慣を始める(運動する)
辛いリモートワークを少しでも快適なものにするためには、散歩、食事と引き続いて、運動習慣も超重要です。
前述の、朝昼の散歩と、朝昼晩の食事に意識的に取り組んでいても、どうにも気分が晴れない時が来ます。
ふとそんな自分のメンタル不調に気づいたら、夜で良いので、ランニングに出向いてください。
最初は2~3kmでかまいません。ゆっくりペースで長時間走ることがコツです。脂肪燃焼にも良いです。
僕は朝昼の散歩と、朝昼晩の食事を欠かさずに行っていますが、それでも「3日くらい運動しないと」、メンタルの調子が崩れはじめます。
そのため、3日に1回のペースのランニングで、ものすごく精神的な辛さが解消されています。
夜ご飯を食べてしまうと走る気分になれないので、終業前から「今日はランニングをするぞ」と決めて、終業後すぐにランニングに出かけることがポイントです。
まとめ
たまに家にこもっていても全くノーダメージという人もいますが、大抵の人がリモートワークを続けているとメンタルの不調に陥るのではないでしょうか。
僕の周りでも、リモートワークが始まってからメンタルがおかしくなってしまった人の話をよく聞きます。
この記事で挙げた3つの対策で、リモートワークによるメンタル不調が大きく解消できると思います。
リモートワークの辛さにお悩みの方は、取り組んでみてくださいね。
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