日頃から僕は、コミュ力を磨きたいと強く思っている。
そのためには書くことが必要だと確信しているのでこのブログを書いていたりそれなりの努力はしているつもりだ。
ただリモートワークで働いていることもあり、直接他人と話す機会はとにかく少ない。実践練習が足りていないのだ。
そのためいざ他人とのリアルの会話シーンに直面するとまだまだ自分のコミュ力が足りてないことを痛感させられて、悔しいと共にいい刺激になる。
今日もコミュ力不足を実感した。
ボクシングジムの体験レッスンに行った時のコーチとの会話だ。
コーチはタイによく行っているようで、何回も行っているうちに、英語よりもタイ語の方が出てくるようになったという話をしていた。
つまり、日本語の次の第二言語がタイ語になってしまい、英語で話している時もタイ語で考えるシーンがあったり、ぽろっとタイ語が出るようなことがあるとのこと。
その発言に対して僕は「はえ〜そんなこともあるんすね〜」みたいなリアクションをとっていたが、コミュ力向上を目論む身としては、なにかコメントしたい。
ぼんやりしたリアクションでは、ハリのあるコミュニケーションをすることはできないだろう。何か意味のある、的を射た言葉を発せねば。
僕としては、コミュニケーション能力の高さを感じさせて、多少なりとも尊敬の目で見られたいという気持ちがあるんだよな。。
しょうもないけれども、これが自分の正直な気持ち。
そんなことを小むずくしく考えつつ、この発言に対するコメントをしようと頭を回すが、けっこう難しい。
なにせ、自分に似たような体験もなければ、自分ははっきり言ってこのひとの第二言語にほぼ全く興味がないからだ。。。
マツコデラックスならなんというだろう?有吉なら?紳助なら?
そんなことを思いながら、次の言葉が全く出てこない状況に焦る。
ものの2~3秒の間が開けば、また違った話題が始まってしまうのだ。なんとしてもその前に一言発したい。
考えろ。今の発言を考察してみろ。
そんな思考になり、なぜタイ語の方が英語よりもパッと口をついて出てくるのか、考えてみた。
そして発した僕の言葉が、
『もしかしてタイ語と日本語って似てたりするんですかね〜?』
だった。
自分なりに点数をつけると30点/100点くらい。
頑張って考えた質問だけど、自分で見ても面白くもなく、相手からしても反応に困るであろう質問だ。。
しばし沈黙の後、コーチから帰ってきた言葉は
『・・・・・・・・・・いや、全然。』
だった。
それもそうだろう。全然似てなければ当然そう返ってくる。
そしてまともに会話も弾まず、その話題は終わった。
自分はコミュニケーションを小難しく考えすぎなんだよなーーーー
ちょっといいことを言おうと頑張って空回ってんだよなーーー
つまらない人と思われないように、馬鹿に見られないように、頭の回転が遅いって思われないように、必死で考えてるのに全然まともなこと言えてないんだよなーーーー
くぅぅぅぅぅぅ。悔しいというか、情けない。
まぁでも悔やんでも仕方ない。日々鍛えていこう。こうやって会話の練習の場があるということに、まずは感謝しよう。こういうもどかしい経験をちゃんと反省すれば、もっとうまくなれる。もう、ひたすら毎回反省会をやるだけだ。
というわけでここからはコーチの先ほどの発言にどう返したら良かったのかを考えていきたい。
コーチの発言内容を改めて載せると以下だ。
ボクシングジムの体験レッスンに行った時のコーチとの会話だ。
コーチはタイによく行っているようで、何回も行っているうちに、英語よりもタイ語の方が出てくるようになったという話をしていた。
ここへの返しを考えるにあたって、まずはうまいコミュニケーションや人付き合いの原則を思い出していきたい。
きれいにまとめることに労力をあまり割きたくないので、ざっと箇条書きにしていく。
出典を教えて欲しい人がいたらDMなりコメントなりください。
- 相手に興味を持つこと by アンジャッシュ渡部
- 相手の話を聞くことに重きを置くこと(7割は聞くこと)by アンジャッシュ渡部
- 相手のボケには突っ込まないでボケを重ねること by 田中泰延
- 相手のこだわりポイントを褒めること by ヒカル
- 相手の発言に対して自分なりの『答え』を持っていること by ヒカル
- 自分の話題や相手の話題ではなく、自分にも相手にも関係ない話題を極力採用すること by 田中泰延
- ずれたことをいわないこと、相手の言いたいことを汲み取ってから返すこと by 誰か(忘れた)
- 沈黙は金 by 日本の格言
- 笑顔でリアクションすること by アンジャッシュ渡部
- ネガティブな発言も可能な限りポジティブに捉えること(ポジティブな見方に変換すること) by アンジャッシュ渡部
こんなところか。
もっと何かあったような気がするが今思いつく限りでもかなりあるな。
そしてこれらの指南もなかなかに抽象度が高く、実際に活用しようとしてパッと応用できるものでもなさそうで、しっかり個別ケースにあった発言を考える必要がありそうだ。
もっと色々と考えを巡らしてみると、僕の中でこのコーチの発言は少なくとも面白くはなかった。
僕の信条上、愛想笑いは絶対したくない(カリスマと言われる人たちがしていないから。ゲラではありたいが。ここではぴくりとも笑えない)ので、「笑顔でリアクションすること by アンジャッシュ渡部」は使えそうにない。
そしてこの場合は、ただ沈黙しても会話が終わるだけなので、「沈黙は金 by 日本の格言」もあてはまりそうにない。
ネガティブな発言ではないので「ネガティブな発言も可能な限りポジティブに捉えること(ポジティブな見方に変換すること) by アンジャッシュ渡部」も違う。
相手のこだわりでもなんでもないし急に褒めたら気持ち悪いので「相手のこだわりポイントを褒めること by ヒカル」もダメ。
かつて日本人の第二言語が英語ではないケースにであったこともなく特にそのケースについて深く考えても見なかったので「相手の発言に対して自分なりの『答え』を持っていること by ヒカル」も今回は使えない。
こんな感じで選択肢を消去しながら考えていくと、取りうる選択肢はかなり絞られてくる。
アプローチとして我ながらいい感じだ。
そしてここでタブーなのは『自分の話に持っていく』だ。
いろんな本に書かれている。
この辺りを踏まえると
『キレキレのボケをかます』か『キレキレの質問をする』
あたり最適かと思う。
(個人的には『キレキレの感想を伝える』もありだと思うが、上記のコミュニケーションのコツでそんなアドバイスがなかったので一旦除外。実際にはキレキレであれば感想をただ伝えるだけで盛り上がって会話が繋がる可能性もある。)
この二択だと『質問する』ほうが圧倒的に労力や要求スキルが低いように思う。
相手に興味を持って『それでそれで?それであれはどうなったん?これはどうしたん?』みたいな勢いを己の中に生み出して質問をなんとか捻り出すっていうのが一つの手である、ということだ。
ただ、質問するにも切り口が結構難しい。質問のコツ、みたいな本を僕は読んだ方が良いかもしれない。。
実際に、僕が口にしてしまったような『もしかしてタイ語と日本語って似てたりするんですかね〜?』みたいなキレのない質問であれば、しない方がマシかと思う。
『なにいってんだこいつ。キレないな。コミュ力低いな。頭の回転鈍いな』的な目で見られるのがオチ。それなら沈黙しよう。。。。
で、感想戦の開始だ。これでコミュ力が成長するわけだ。
じっくり考えて、思いついた質問を挙げてみる。
『人生で英語に触れた時間よりタイ語に触れた時間の方が長かったりするんですか?』
『日本以外でいつでも暮らせるタイという国があるって最高じゃないですか?』(無理やり質問形式にしている)
『タイ語ってぱっと見、理解できる気がしないくらいめちゃくちゃ難しそうなんですが、わかっちゃえば簡単なもんですか?』
的な質問はどうだろう。
できれば全てオープンクエスチョン(YES or NOで答えられない質問。)にしたかったが、ちょっと無理だった。
もっと研鑽が必要だな。
そしてもう一つの選択肢『ボケる』だ。
これこそがコミュ力の真髄かと思う。話が面白い人、なぜか人に好かれる人、一緒にいて楽しい人、何を話しても面白く返してくれそうな人、といった僕の目指すところの人は、ボケスキルが高い。
ただボケと言っても、『ピエロになる』系のボケじゃない。
えぐい下ネタをぶっこんだり、ノリと勢いで笑わせたりするのではなく、ちゃんと面白いやつが求められる。中学生ならまだしも、大人だもの。
そして、『はぁ?』ってならないように、あまりピントのズレたボケにならないように注意したい。
以下のボケを考えてみた。これはもう、ただの大喜利だ。ここは恐れずに、世に公開する。
『そのうち第一言語がタイ語になっちゃうかもしれませんね』
『現地でレディボーイとして働けそうですね』(相手が怒る可能性大)
『そのペースでいろんな言語学んだら超ハイスペになれますね』
・・・・・・・
・・・・
コミュ強の道は険しい。
では。。
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