【30代男のアメリカ一人旅・21〜23日目】サンフランシスコを散策

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2023年5月某日。現在サンフランシスコにいる。バンクーバーから昨日移動してきた。

この旅も最終章を迎え、ついに明日日本に帰国予定だ。

この旅は刺激や学びも多かった。また読書をしたり、自分について考える時間もたっぷり取れた。人間的に一つ大きくなれたことと思う。

しかしながら正直に言えば、この旅では3日ごとに都市を移動していたため疲れが出てきたり、日本食や自宅が恋しかったり、物価が高すぎて資産が目減りしていくことがつらかったり、ひとりで居続けることがキツかったりして、一刻も早く帰りたい気分だ。

明日帰れるという事実に、ものすごく安堵している。

今回も引き続き、旅の様子を綴る。

 

【アメリカ一人旅21日目・バンクーバー】ブローデル温室と夜市(Richmond Night Market)へ

個人的に、熱帯雨林を再現した植物園が好きだ。

日頃見かけない植物に囲まれると、やはり植物も動物と同じように環境に合わせて多様に進化してきたことを実感させられて、神秘を感じるからだ。

さらに、熱帯の植物は巨大なものが大きい印象があり、迫力もあって楽しい。

 

バンクーバーの観光スポットを調べると、ブローデル温室という熱帯雨林の植物を鑑賞できるスポットが割と有名だったので、行ってみた。クイーンエリザベス公園の中にあるらしい。

もちろん、熱帯雨林の観賞はバンクーバーでなくてもできるので、あえてここで植物を見に行く必要もない。

しかしながらバンクーバーのめぼしい観光スポットを昨日巡り終えてしまっていたのと、心が疲れていて植物に癒されたいという思いから、行くことを決意。

シアトルもそうだったが、バンクーバーも丸一日あれば大抵めぼしい場所は回り切ってしまうことができる印象だ。

実際に行ってみたところ、思ったより温室が小さく、すぐに見終わってしまった。温室の広さは大体コンビニ2~3個分くらいだろうか。

植物の種類なども、まぁある程度予想のつくような、よくあるものだった。期待値を超えた点としては、インコが放し飼いされていたことくらいだろうか。

よほど暇だったら行ってもいいかもしれない。

 

その後、Richmond Night Marketという夜市へ出向いた。

Google Mapでのこの夜市の評価はそんなに高くなかったのであまり期待していなかったが、その期待をさらに下回るクオリティだった笑

夜市という響きに釣られていったものの、ただ焼きそばやたこ焼き、揚げ物、ジュースなどの屋台がいくつか並んでいて、子供向けのゲームやショップがある感じだ。

来訪者をみても、子連れが多い。

タイや台湾の夜市の活気を知ってしまっていることもあってか、全然期待外れである。

入場料を1000円程度払って、10分くらいで帰宅した。

まぁ、旅ってこんなもん。いい思いもするし、なんとも言えない敗北感を味わうこともある。

 

この日は昼にベトナム料理を食べたが、やはりうまい。

シアトルの時もベトナム料理が美味しかったが、バンクーバーも負けてない。

Bun Bo Hueという辛くて出汁の効いたフォーのような食べ物が、非常に美味しい。そして、生春巻きも皮がもちもちで、牛皮や餅が好きな日本人は間違いなく気にいることだろう。

人生でほとんどベトナム料理店にいったことがないので、他と比べて本当に抜きん出てるのかはわからない。しかし、僕の胃袋が鷲掴みにされたことは事実。帰国後に日本でもベトナム料理を食べてみようと思う。

 

帰宅後、明日の移動に向けてAirbnbの宿で洗濯して就寝。手軽に選択ができることが、Airbnbの大きなメリットだ。

 

【アメリカ一人旅22日目・サンフランシスコ】フィッシャーマンズワーフでアシカウォッチ

バンクーバーからサンフランシスコへ飛行機移動。

飛行機移動はアメリカ大陸内だけで5回目だ。

飛行機の予約も慣れてきており、滞りなくいつも通り完遂したはずが、いざチェックインするとなぜか「プレミアムシート(ビジネスクラス的なちょっといい席)」をとってしまっていたことが発覚。

気持ち多めのお金を払ってしまっていたようだ。

しかし人生でおそらく初の「ちょっといい席」である。いい体験だ。

これまでアメリカの航空会社のスタッフはたいてい気が強く、粗雑な対応をしてくる印象があったが、今回は手のひらを返したように懇切丁寧だった。

そして他の客が搭乗開始を待つのを横目に優先搭乗させてもらったり、プレミアムシートの空間がカーテンで他の安めの席と遮断されたりして、ものすごくチヤホヤされた感じだ。

少し油断すると何か自分が偉くなったような気分になってしまいそうだが、ただお金を少し多めに払っただけだ。

こんなことで図に乗ってしまう人間にだけはなるなよと、自分に言い聞かせながら2時間程度の特別なフライトを満喫。

サンフランシスコへ到着した。

 

宿は例の如くAirbnbだ。あとで調べたらかなり治安の悪い「Tenderloin (テンダーロイン)」という地区であった。

夜中になると、訳のわからない奇声を発する薬物中毒者や、爆音で音楽を垂れ流すナイトクラブ、成金風の黒人などがうろうろしており、本当に信じられないくらい治安が悪化していた。夜中にこの辺りを歩いた時は、アメリカ旅の中で一番身の危険を感じた。

そしてちらほら銃声も聞こえる。夜に出歩きたいなら、この場所は避けた方が良い。

 

話を戻して、サンフランシスコに夕方に到着した後、少しでも満喫しておこうと、まずはこちらの有名料理「ダンジネスクラブ(和名:アメリカイチョウガニ)」を、有名店 Crustacean(クラスタシアン)にて食した。

ガーリックと大量のオイルでカニを丸ごと炒めたものだ。

この店のカニは、日本人のブログでもたくさん取り上げられていたし、Google Mapでの評価も高かったが、冷静に判断すると、味は可もなく不可もなく。日本のカニの方が美味しいし、調理法も日本の方が好みだな。

そして、値段は時価であった。あるブログには35$と書いていたので、まぁ大きくズレることはないだろうと特に値段も聞かず注文した結果、なんと80$(約11,200円)だった。カニだけでだ。それ以外にビールや焼きそばっぽいものも頼んだし、サービス料なども含めてトータル135$。これは冷静に考えて痛い出費だが、そもそも他の物価も信じられないくらい高かったので感覚が麻痺して、あまり気にならなくなっていた。

まぁ金額はさておき、自分の舌で判断した結果、リピートするほどの店ではないなという印象であった。

 

その後、フィッシャーマンズワーフへ。

ワーフ(Wharf)とは「埠頭」という意味らしい。

埠頭の意味は「港で、船を横づけにし、旅客の乗り降りや荷の積み卸しをするための所。」とのこと。

こういうよく知らない単語は積極的に調べて語彙力を上げていきたいものだ。

 

埠頭でたくさんのアシカやカモメとともに、夕日を眺めて少し気分が癒された。

観光客の中にはパンをちぎってカモメにあげているひともいて、微笑ましかった。

ある人は、パンを手に持って、カモメに投げ与えようとしている間に、後ろからきたカモメにパンを奪われて「サノバビッチ!!」と罵っていた。

周りの観光客も笑っていてすごくいい雰囲気だった。

 

そんな光景を見つつ、日本だとこういう場面でカモメにパンを与えるひとっているのかな、なんて考えていた。

勝手なイメージだが、もし与えたら「勝手にカモメにパンとか与えたらダメだろ」ってその場でわけのわからんおっさんやおばさんに言われそうだな、と思った。

実際どうなんだろう。

 

その後、サンフランシスコ名物であるケーブルカーで宿に戻った。

このケーブルカーが、ものすごく印象に残った。

日も落ちて、我慢できるギリギリくらいの寒さのなか、たくさんの観光客っぽいひとたちと一緒にぎゅうぎゅう詰めになってサンフランシスコの街をゆられていく。坂道が多いこともあってちょっとした遊園地のアトラクションみたいだ。そして街灯やネオンライトのまぁきれいなこと。

このケーブルカーでは誰とも話していないが、みんなでこの状況や感情を共有している事実をうけて、孤独感が少し和らいだ。

 

【アメリカ一人旅23日目・サンフランシスコ】カリフォルニア科学アカデミーへ

ネットで調べるとサンフランシスコには観光スポットがいくつかあるものの、僕は大きな橋や教会などにあまり興味がなく、実質的に見たいものがあまり多くないことに気づいた。

フィッシャーマンズワーフとアルカトラズ島の刑務所くらいだ。

フィッシャーマンズワーフは昨日行ったし、アルカトラズ島の刑務所は今日のチケットが完売だったため明日行く予定だ。

そうなるともう見たい場所がないわけだが、よくググって思案した結果、知的好奇心を満たしにカリフォルニア科学アカデミーへいくことにした。

入館料が日本円にして7000円くらいして最初は驚いたが、その実、水族館があったり、人類史を学べたり、植物園やプラネタリウムがあり、内容がかなり充実していたので最終的に納得感は持てた。

いやぁ、知的好奇心を満たすことは本当に楽しい。一生取り組み続けたいものだ。

夜にトルコ料理を食べて、シシケバブの美味しさに舌鼓を打ちつつ、宿に帰った。

少しウイスキーを飲んで、明日のアルカトラズ島の刑務所観光と帰国のフライトに備えて早く寝よう。

では。

 

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